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楽オスsgw802の大きさや除雪量を図解で解説!操作方法動画や点検方法、トラブルシューティングも


取り扱いマニュアルに書かれている内容がよくわからない!読むのが面倒!


という方にオーレックの「楽オス sgw802」が最も活躍する除雪場所は?どれだけの雪を除雪できるの?など初心者にはわからないことだらけです。このページではマニュアルに書かれていることをもっと分かりやすく解説いたします。




    楽オスsgw802のカンタン図解説明


    マニュアルには全長1.4m、高さ99cm、幅84cmって書いてあるけど、実際の大きさってどのくらいなの?


    数字で書かれても中々大きさって想像しにくいですよね。70kgもあってキャタピラがついたエンジン式の除雪機って聞くとすごい大きな機械をイメージしちゃいます。


    オーレック楽オスsgw802を買ったはいいけど、置き場所も心配だし、操作性も小回りが利くのかどうかも分からないと不安になります。ということで大まかな比較図を作ってみました。


    長さは大体、大人用自転車の24〜26インチサイズよりも少し小さいくらいで、高さはほぼ同じ。幅は自転車2台分あれば十分です。



    除雪機の大きさ比較図




    「1時間の除雪面積400u(メーカー調べ)」って書いていますが、どのくらいの広さを除雪できるの?


    1時間の作業で400uと言われても、どのくらいの広さを除雪できるのかイメージ出来ませんよね。「東京ドーム何個分」というと何となく想像が出来ますし、具体的に想像できなくても「広い」という事はわかります。


    ということで、400uってどのくらいの広さなのか軽自動車を使って図解したいと思います。ざっくりと1時間の作業でこのくらいの広さを除雪できるんだと感じてもらえると思います。



    1時間あたりの除雪面積400uのイメージ図




    左の図は車の長さ3.4、幅1.48を単純に20で割ったものです。計算上では長さ5.8台分、幅13.5台分入ることになり、約78台分が入るスペースを1時間の作業で除雪できることになりますが、これだと細かすぎてイメージできないので、ざっくりとした図にしました。


    右の図は公式ページに書いてある約30台分のパーキングスペースを図にしてみました。これだと現実的なイメージが出来ると思います。80pのブレード幅で除雪するので、単純計算でも20メートルを縦または横に25往復することになります。スゴイ除雪能力です。


    40坪くらいの一軒家の広さなら1時間程度の除雪作業で十分です!







    基本情報

    オーレックsgw802取扱説明書から抜粋(※PDFで開きます) 以下の情報は重要な部分だけを抜粋しています。

    • 除雪幅:80cm
    • 除雪高:33cm
    • 駆動方式:エンジン式
    • 走行:自走式
    • 出力:3馬力
    • 始動方法:リコイルスタータ式(手動)
    • オイル容量:0.45L(SAE 5W-20)(SAE 10W-30)
    • 燃料タンク容量:1.6L
    • 使用燃料:無鉛レギュラーガソリン
    • 点火プラグ:BR6HS (NGK)
    • 全長:1.4m
    • 全幅:84cm
    • 全高:99m
    • 機体重量:70kg
    • ブレード左右首振り: 0°・15°・30° 5段階ロック式
    • ブレード上下角度:無段階ロック式またはフリー操作を選択

    オーレック楽オスsgw802操作方法動画

    オーレックナビさんのyoutube動画から引用



    作業前・除雪時期初め、終わりの点検

    点検項目 点検箇所 点検内容 作業前点検 除雪時期初め 除雪時期終わり
    原動機 本体

    エンジン始動

    エンジン始動の際、容易に起動するか。異音や異臭はないか。

    点検 点検 点検

    エンジンの回転数と加速の状態

    エンジンの回転速度を徐々に上げて正常に滑らかに回転するか。

    点検 点検 点検

    排気の状態およびガス漏れ

    排気色、排気臭および排気音は正常か。

    点検 点検 点検

    エアクリーナーの損傷、緩み、汚れ

    損傷なく、取付部に緩み、汚れがないか。

    - 点検 点検

    シリンダーヘッドと各マニホールド締付部の緩み

    ガス漏れ、亀裂、著しい腐食はないか。

    - - 点検

    エンジンスペースの亀裂、変形、ボルト・ナットの緩み

    エンジンスペースに亀裂、変形はないか。ボルト・ナットに緩みはないか。

    点検 点検 点検
    潤滑装置

    油量、汚れ(エンジンオイル)

    オイルシール、ガスケット部に油漏れはないか。

    点検 点検 点検

    油漏れ

    エンジンオイルの量は適切か、オイル汚れ、水・金属等の混入はないか。

    点検 点検 点検
    燃料装置

    燃料漏れ

    燃料漏れはないか。

    点検 点検 点検

    燃料フィルターの詰まり

    著しい汚れ、変形、目詰まりはないか。

    - 点検 点検

    燃料の量・質

    燃料は入っているか、または新鮮な燃料を使用しているか。

    - 点検 点検
    電気装置

    電気配線の接続部の緩み、損傷

    ハーネス接続は適切か、また緩み、損傷はないか。

    点検 点検 点検
    清掃装置

    フォーム、ペーパーエレメントの汚れ

    エアクリーナーエレメントに汚れはないか。

    点検 点検 点検

    フォーム、ペーパーエレメントの破損

    各エレメントに敗れ、スリ切れはないか。

    点検 点検 点検
    冷却系統

    リコイルカバーへのゴミ、ホコリ等の目詰まり

    リコイルカバーがゴミ等で目詰まりしていないか。

    点検 点検 点検

    マフラーへのゴミ、ホコリ等の堆積(たいせき)

    マフラー周辺にゴミ、ホコリが堆積(たいせき)していないか

    点検 点検 点検
    伝達装置 ベルト

    緩み

    ベルトの張り具合は適切か。

    点検 点検 点検

    損傷、汚れ

    亀裂、損傷、著しい汚れはないか。

    - 点検 点検
    ミッション

    異音、異常発熱および作動

    作動に異常がないか、また異音、異常発熱はないか。

    - 点検 点検

    油量、汚れ(ミッションオイル)

    ミッションオイルの量は適切か、また著しい汚れはないか。

    - - 点検

    油漏れ

    オイルシール、パッキン部に油漏れはないか。

    点検 点検 点検
    車体 車体

    亀裂、変形、取付ボルト、ナットの緩み、脱落

    フレームの亀裂、変形、ボルト、ナットの緩み、脱落はないか。

    - 点検 点検
    カバー

    亀裂、変形、腐食

    亀裂、変形、腐食はないか。

    - 点検 点検
    レバー、ワイヤー

    損傷、緩み、ガタ、部品の欠損

    作動および取付状態、著しい損傷およびガタ、脱落はないか。

    - 点検 点検
    走行装置 クローラー

    張り

    張り具合は適切か。

    点検 点検 点検

    亀裂、損傷および偏摩耗

    亀裂、損傷および偏摩耗はないか。

    点検 点検 点検

    金属片、石その他の異物の噛み込み

    異物の噛み込みはないか。

    点検 点検 点検

    ボルト、ナットの緩み、脱落

    ボルト、ナットの緩み、脱落はないか。

    点検 点検 点検

    ガタ、異音

    取付部にガタ、異音はないか。

    点検 点検 点検

    トラブルシューティング1(全般)

    現象 原因 対処法

    走行しない

    クラッチが抜けかけている

    走行クラッチワイヤーの張り不足

    走行クラッチワイヤーの調整

    走行クラッチワイヤーの固着

    新しいワイヤーと交換する。販売店に連絡してください

    ベルトがスリップしている

    切替レバーが「始動」位置になっている

    切替レバーを「作業」位置にする

    ベルトの張力不足

    ベルトの張力を調整する

    ベルトの摩耗

    摩耗していれば交換する。販売店に連絡してください

    クローラーがスリップする

    足まわりに異物が噛み込んでいる

    異物を除去する

    押す雪の量が多すぎる

    数回に分けて作業する

    地面の突起物に引っかかっている

    突起物を除去するかブレードを上げる

    クローラーの張り不足

    クローラーの調整

    作業速度が速い

    作業速度を落とす

    作業負荷が大きすぎる

    エンジンの回転が低い

    エンジンの回転を上げる

    作業速度が速い

    作業速度を落とす

    クローラー周りに異物がからまっている

    からまっている異物を除去する

    押す雪の量が多すぎる

    数回に分けて作業する

    雪が湿っている

    数回に分けて作業する

    ミッションの不具合

    ミッションの修理。販売店に連絡してください。

    走行が止まらない

    走行クラッチが抜けない

    走行クラッチワイヤーの調整不足

    走行クラッチワイヤーの調整

    走行クラッチワイヤーの固着

    新しいワイヤーと交換する。販売店に連絡してください

    ミッションの不具合

    ミッションの修理。販売店に連絡してください

    変則しない

    変則の位置がズレている

    変則ワイヤーの調整不足

    変則ワイヤーの調整

    変則ワイヤーの固着

    新しいワイヤーと交換する。販売店に連絡してください

    レバーが動かない

    切替レバー始動、またはエンジンが停止状態

    変則は所定の状態で行う

    ミッションの不具合

    ミッションの修理。販売店に連絡してください

    オイルゲージを確認し、適切なオイル量にする

    エンジンがかからない

    エンジンスイッチの不良

    エンジンスイッチを交換する。販売店に連絡してください

    エンジンが止まらない

    エンジンスイッチの不良

    エンジンスイッチを交換する。販売店に連絡してください

    ハーネスの端子外れ、または断線

    しっかりと端子をつなぐ、または修復する。販売店に連絡してください

    注油栓が作業中に飛び出した

    ミッションオイルの入れすぎ(内圧過上昇)

    オイルゲージを確認し、適切なオイル量にする


    トラブルシューティング2(エンジンの不調原因とその対処法)

    現象 原因 対処法

    エンジン始動が困難または始動しない場合

    燃料不足

    燃料を補給する

    燃料コックが閉じている

    燃料コックを開く

    燃料の質が悪い

    良質の燃料に交換する

    エアクリーナーの目詰まり

    エレメントを掃除する

    チョークレバーを引いていない

    チョークレバーをオンの位置にする

    チョークレバーを引いたまま何度もリコイル(スターター)を引いた

    しばらく待って再度始動する。それでも始動しない場合は点火プラグの清掃を行う

    スロットルレバーが「始動」の位置ではない

    スロットルレバーを「始動」の位置にする

    燃料が流れない

    燃料タンクを点検し、沈殿している不純物や水分を除去する


    燃料コックのストレーナーを取り外し、カップ内の沈殿物を除去すると共に付着しているゴミを取り除く

    燃料送油系統に空気や水が混入している

    異物を取り除き、燃料ホース締付バンドを点検して損傷があれば新品と交換する

    寒冷時にオイル粘度が高く、エンジンの回転が重い

    気温によって適切なオイルを使い分ける

    点火コイル、またはユニットの不良

    点火コル、またはユニットを交換する。分からない場合は販売店に連絡してください

    点火プラグの不調

    点火プラグの電極の隙間を点検し、調整する


    新しい点火プラグに交換する

    出力不足の場合

    エアクリーナーの目詰まり

    エレメントを清掃する

    チョークが完全に開いていない

    チョークレバーを完全にオンの位置にする

    冷却系統が目詰まりしている

    リコイルスターター周辺を清掃する

    突然停止した場合

    燃料不足

    燃料を補給する

    燃料コックが閉じている

    燃料コックを開く

    排気色が異常に黒い場合

    燃料の質が悪い

    良質の燃料と交換する

    エンジンオイルの入れすぎ

    オイルゲージを確認し、適切なオイル量にする

    排気色が黒く、出力が低下した場合

    エアクリーナーエレメントの目詰まり

    エレメントを清掃する

    チョークが完全に開いていない

    チョークレバーを完全にオンの位置にする

    マフラーから青白い煙が出た場合

    エンジンオイルの入れすぎ

    オイルゲージを確認し、適切なオイル量にする

    シリンダー・ピストンリングの摩耗

    販売店に連絡してください

    エンジン回転が安定しない、上昇しない

    チョークが完全に開いていない

    チョークレバーを完全にオンの位置にする

    燃料の質が悪い

    良質の燃料と交換する

    しばらくするとエンストする

    点火コイルの不良

    点火コイルの交換。分からない場合は販売店に連絡してください

    燃料フィルターの目詰まり

    燃料フィルターを清掃する

    排気に刺激臭がある

    燃料の質が悪い

    良質の燃料と交換する