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充電式除雪機オスカルSR-350の大きさや除雪量を図解で解説!操作方法や実験動画、点検方法、トラブルシューティングも


取り扱いマニュアルに書かれている内容がよくわからない!読むのが面倒!


という方にブレード型充電式除雪機オスカルSR-350が最も活躍する除雪場所は?どれだけの雪を除雪できるの?など初心者にはわからないことだらけです。このページではマニュアルに書かれていることをもっと分かりやすく解説いたします。




    オスカルSR-350のカンタン図解説明


    マニュアルには全長1.28m、高さ91cm、幅63cmって書いてあるけど、実際の大きさってどのくらいなの?


    数字で書かれても中々大きさって想像しにくいですよね。54kgもあってキャタピラがついた除雪機って聞くとすごい大きいイメージですよね。


    オスカルSR-350を買ったはいいけど、置き場所も心配だし、操作性も小回りが利くのかどうかも分からないと不安になります。ということで大まかな比較図を作ってみました。


    長さも高さも大体、大人用自転車の24〜26インチサイズよりも少し小さいくらいです。、幅は少し大きいくらいなので自転車1.5台分あれば十分です。



    オスカルSR-350の大きさ比較図




    「1時間の除雪面積は約32台分の駐車場」「フル充電時連続作業60分」って書いていますが、どのくらいの広さを除雪できるの?


    1時間の作業で約32台分の駐車場って言われても、どのくらいの広さを除雪できるのかイメージ出来ませんよね。図解があれば何となく想像が出来ますし、具体的に想像できなくても「広い」という事はわかります。


    ということで、32台分の駐車場ってどのくらいの広さなのか軽自動車を使って図解したいと思います。ざっくりと1時間の作業でこのくらいの広さを除雪できるんだと感じてもらえると思います。


    ちなみに公式サイトでは新雪の積雪量10pで、駐車スペースの長さが5m、幅が2.5mという条件になっています。車で言えばヴェルファイア、アルファードなどミニバンクラスの車が駐車できる駐車場になります。



    1時間あたりの除雪面積約32台分の駐車場のイメージ図




    左の図は長さ5m、幅2.5mの駐車スペースを基準にしています。32台分の駐車スペースを掛けた計算になります。縦20m、横20mの駐車場のイメージです。公式サイトには書いていませんが、計算上では400uの広さを1時間の作業で除雪できることになります。車の台数情報だけだと中々イメージできないので、ざっくりとした図にしました。


    右の図は街中にありそうな駐車場を図にしてみました。これだと現実的なイメージが出来ると思います。60pのブレード幅で除雪するので、単純計算でも横20メートルを縦に約33往復することになります。スゴイ除雪能力です。


    40坪くらいの一軒家の広さなら1時間程度の除雪作業で十分です!







    基本情報

    オスカルSR-350取扱説明書から抜粋 以下の情報は重要な部分だけを抜粋しています。

    • 除雪幅:60cm
    • 除雪高:32cm
    • 駆動方式:電動式
    • 走行:自走式
    • 連続作業時間:約60分
    • 充電時間:フル充電約12時間
    • 電池種類:密閉型鉛蓄電池
    • 電池容量:24V/20AH
    • 全長:1.28m
    • 全幅:63cm
    • 全高:91p
    • 機体重量:54kg

    ブレード型充電式除雪機 オスカル SR-350操作方法動画


    工進スタッフによるオスカル性能・特徴実験動画

    工進京都さんのyoutube動画から引用


    バッテリーの保管と寿命、交換について


    バッテリーの保管中は3か月に1回は付属の充電器で満充電にしてください。指定期間を大幅に超えて充電しなかった場合は、バッテリーが自己放電により著しく消耗し、充電ができなくなります。


    バッテリーの寿命は約5年です。満充電にしても運転時間が著しく短くなったと感じるときは、バッテリーの交換について販売店に相談してください。そのまま継続使用すると、バッテリーの内部ショートや電槽の破損などが発生し、バッテリーの漏液、破裂、発火などの原因になることがあります。


    充電時の注意:バッテリーを充電する場合は、メーカー指定の充電器を使用してください。指定以外の充電器を使用した場合、バッテリーの温度が上がったりバッテリーから水素ガスが発生して、バッテリーの漏液、破裂、発火などの原因になることがあります。


    除雪作業前・終わりの点検

    点検項目 作業前・終わりの点検内容

    ボンネット

    確実に閉まっているかを確認する

    クローラー

    亀裂、損傷確認:亀裂が入っていないか、破損していないか、たるみがないかを確認する


    摩耗確認:すり減っていないかを確認する

    ブレード

    亀裂、損傷確認:亀裂が入っていないか、破損していないかを確認する


    摩耗確認:すり減っていないかを確認する

    スクレーパー

    亀裂、損傷確認:亀裂が入っていないか、破損していないかを確認する


    摩耗確認:すり減っていないかを確認する

    サイドプレート

    亀裂、損傷確認:亀裂が入っていないか、破損していないかを確認する


    摩耗確認:すり減っていないかを確認する

    ブレーキレバー

    走行前、シフトレバーを「N(中立)」にし、手動で押しながら、ブレーキレバーを握って、停止するか確認する

    走行レバー

    走行前、シフトレバーを「N(中立)」にし、主電源スイッチを「入」にしたあと、走行レバーを握って、モーター音がするか、またモーター音に異音がないを確認する

    バッテリー

    バッテリー残量が充分にあるか確認する


    使用後はすぐに(24 時間以内) 充電する


    バッテリー接続プラグがしっかり差し込まれているか確認する


    バッテリーの下に異物があるなどによってバッテリーがぐらついていないか確認する


    バッテリーに破損、液漏れなどがないか確認する

    バッテリー残量の確認

    主電源スイッチを「入」にして、残量計が点灯するか確認し、残量表示のランプが3つとも緑色に点灯している場合は、比較的残量に余裕がある状態を示します。(必ずしも満充電の状態ではありません。)ランプが1つしか点灯していない場合は、バッテリー残量が少なくなっています。早めに充電してください。

    各種配線およびボルト・ナット類

    ゆるみがないか確認する


    亀裂、損傷確認:亀裂が入っていないか、破損していないかを確認する

    除雪後

    ?主電源を「切」にし、すぐに(24時間以内)専用充電器で満充電になるまで充電してください。



    除雪機に付いた泥・水濡れはきれいな布で拭いて、直射日光や雨・水の当たらない冷暗所で保管してください。


    本機から離れるときは、平坦で、水平な場所で主電源を「切」にし、シフトレバーを「前進」にします。「N(中立)」だと外部から力が加わったときなど不意に移動し、思わぬ事故の原因になります。


    SR-350の保守・点検

    保守・点検項目 作業内容

    クローラーの点検・調整(除雪時期はじめ)

    クローラーの張りがたるんでいたら車軸間距離を調整し、手で押したときに約1.5cm 下がる程度の張りを保ってください。

    ヒューズの交換

    バッテリーから大きな電流が流れるなど、過負荷がかかった場合、ヒューズ(40A)が切れることがあります。その場合、ヒューズを交換してください。

    ブレーキの調整

    ブレーキが弱すぎる、または強すぎるときは調整してください。ナットの位置を調整し、ブレーキをかけていないときとかけたときのコイル部の差が1cm 程度になるようにして固定用ナットを締めて固定する。

    ミッションオイル交換(推奨オイル :GL-4以上、SAE80W)(2年毎、または100時間運転毎)

    ミッションケースの下にオイルを受ける容器(0.5L 以上入るもの)を置き、オイルドレンボルト(赤色)を外しオイルを抜く。オイルが抜けたらオイルドレンボルト(赤色)を元通りに取付けてください。


    オイルキャップを引き抜き、新しいミッションオイルを規定量給油する。オイルを入れたらオイルキャップを元通りに奥まで挿入してください。異音、振動などがないか、動作確認を行ってください。


    トラブルシューティング

    トラブル概要 確認項目 解決方法

    電源が入らない

    バッテリーからバッテリー接続プラグが外れていないか

    ボンネットを開け、バッテリー接続プラグが確実にバッテリーに接続されているか確認し、外れていれば接続してください。

    ヒューズが切れていないか

    予備のヒューズと交換してください。

    走行しない

    主電源スイッチが「切」になっていないか

    主電源スイッチを「入」にしてください。

    シフトレバーが「N(中立)」になっていないか

    シフトレバーを「前進」または「後進」の位置にしてください。

    バッテリーの残量が少なくなっていないか

    バッテリーを充電してください。

    上記を点検しても走行しない場合は、販売店に点検を依頼してください。

    走行中に停止する

    主電源が自動で「切」になる場合

    保護機能が働いていないか(原因: 雪が多すぎる)

    SR-350には保護機能が付いており、過負荷がかかると自動的に主電源スイッチが「切」になります。負荷の原因をとりのぞき、数秒待ってから再度「入」にしてください。

    走行レバーと同時にブレーキレバーを握った。など

    再度主電源スイッチを「入」にしても、すぐに「切」になる場合は、内部の温度が上がりすぎることによるものです。この場合は、温度が下がるまで待ってください。

    バッテリーの残量が少なくなっていないか

    バッテリーを充電してください。

    主電源が「入」のままの場合

    段差や溝で動かない状態になっていないか

    段差や溝で動かない場合は、後進や方向転換をして脱出してください。主電源スイッチが「切」になっている場合は、「入」にしてください。

    クローラーが空転するくらい、ブレードに雪が溜まっていないか

    必ず走行レバーを放して停止させた後、主電源スイッチを「切」にしてブレードの雪を減らすか、取り除いてください。

    主電源スイッチ「入」「切」問わず上記 を確認しても解決しない場合

    ヒューズが切れていないか

    予備のヒューズと交換してください。

    スピードが出ない

    バッテリーの残量が少なくなっていないか

    バッテリー残量を確認し、残量が少なければバッテリーを充電してください。

    スピードが変えられない

    SR-350の運転速度は一定ですので走行レバーの握り具合などでスピードの調整はできません。

    充電できない

    ボンネット内のバッテリー接続プラグが外れていないか(バッテリーを本体の充電ソケットから充電している場合)

    バッテリー接続プラグを接続してください

    充電器のランプを確認してください

    充電器またはバッテリーを気温の高い場所に保管するなどして熱くなっていないか

    充電器の電源プラグをコンセントから抜き、充電器およびバッテリーを冷ましてから再度充電してください。冷暗所に保管していたのに温度が高い場合は、その他の異常が考えられますので使用を中止してください。

    充電器の各接続部はしっかり差し込まれているか

    充電器と電源コードの接続部分、充電プラグ、電源プラグの3ヵ所がしかり奥まで差し込まれていることを確認してください。

    ヒューズが切れていないか

    予備のヒューズと交換してください。

    満タンに充電にしても、すぐにバッテリーがなくなる

    バッテリーの温度が0℃以下で充電していないか

    運転時間が短くなるため、充電推奨温度(0〜25℃)になる環境で充電してください。

    走行中に「キュルキュル」という異音がする

    走行レバーとブレーキレバーを同時に握っていないか

    走行時は走行レバーのみを握ってください。走行レバーとブレーキレバーを同時に長時間握ると故障の原因になります。

    ブレーキの強さを確認してください。

    走行レバーのみを握って「キュルキュル」という音がするときは、ブレーキが強すぎる可能性があります。ブレーキをかけていないとき、インナーブレーキワイヤーのコイル部が約3cmになるように調整してください。

    人力で動かすことができない

    シフトレバーが「前進」か「後進」になっていないか

    シフトレバーを「N(中立)」にしてください。