ホンダhss760nの大きさや除雪量を図解で解説!操作方法動画や点検方法も
取り扱いマニュアルに書かれている内容がよくわからない!読むのが面倒!
という方にホンダhss760nが最も活躍する除雪場所は?どれだけの雪を除雪できるの?など初心者にはわからないことだらけです。このページではマニュアルに書かれていることをもっと分かりやすく解説いたします。
ホンダhss760nのカンタン図解説明
マニュアルには全長1.33m、高さ1.1m、幅62cm、重量100kgって書いてあるけど、実際の大きさってどのくらいなの?
数字で書かれても大きさって想像しにくいですよね。写真から大体想像できるけど100kgもあってキャタピラがついたエンジン式除雪機って聞くとものすごく大きな機械をイメージしちゃいます。
hss760nシリーズを買ったはいいけど、置き場所も心配だし、操作性も小回りが利くのかどうかも分からないと不安になります。ということで大まかな比較図を作ってみました。
長さは大体、大人用自転車の24〜26インチサイズよりも少し小さいくらいで、高さはほぼ同じ。幅は自転車2台分あれば十分です。
hss760nの大きさ比較図
「1時間の最大除雪量42t」って書いていますが、どのくらいの量の雪を除雪できるの?
1時間の作業で42t除雪できると言われても、どのくらいの雪を除雪できるのかイメージ出来ませんよね。「トラック何台分」とか身近な比較対象があれば何となく想像が出来ますし、具体的に想像できなくても「たくさん除雪できる」という事はわかります。
ということで、42tってどのくらいの量なのか25mプールと3tトラックを使って図解したいと思います。ざっくりと1時間の作業でこのくらいの量の雪を除雪できるんだと感じてもらえると思います。
1時間あたりの除雪量42tのイメージ図
左の図は深さ1m、幅17mの25mプールに入る水量を基準に除雪量を表しています。右の図は単純に42tを3で割って3tトラック何台分という計算で表しています。1時間の除雪作業で最大3tトラック14台分の雪を除雪できるなんてスゴイ除雪能力です。
最大投雪飛距離14mのイメージ図
ホンダHSS760nシリーズはブロアから雪を噴射して除雪するタイプです。最大投雪距離が14mですので、図解上、40坪一軒家の端から端まで雪を飛ばせることになります。除雪作業の際には周りに注意してください。
40坪くらいの一軒家の広さを除雪するなら30分程度の除雪作業で十分です!
基本情報
ホンダhss760n取扱説明書から抜粋 以下の情報は重要な部分だけを抜粋しています。
- 除雪幅:60.5cm
- 除雪高:42cm
- 最大投雪距離:14m
- 投雪口回転角度:210°(J1・JE1)
- 投雪口上下角度:97°(J1)、73°(JE1)
- 駆動方式:エンジン式
- 走行:自走式
- 出力:5.6馬力
- 始動方法:リコイルスターター(手動)およびセルフスターター(電動)併用
- オイル容量:0.6L(SAE 5W-30)
- 燃料タンク容量:3.1L
- 使用燃料:自動車用無鉛ガソリン
- 点火プラグ:BPR5ES(NGK)W16EPR-U(DENSO)
- 全長:1.33m
- 全幅:62cm
- 全高:1.1m
- 機体重量:100kg
ホンダ小型除雪機hssシリーズ操作方法動画
エンジン始動前の点検
- エンジンの周りや除雪機の下側にガソリン漏れ、オイル漏れがないか
- 燃料計で燃料の量を確認する。少ない場合は補給してください
- エンジンオイルの点検はオイルゲージの上限までオイルがあるか(少ない場合は補給してください)
- エンジンオイルの汚れがひどい場合は交換してください
- HST(変速機)のオイル点検と補給(オイル点検は除雪機が冷えている時に行ってください)
- バッテリーの点検と補充(バッテリー液が少ない時は補充してください)
- オーガ、ブロアロックボルトのゆるみ、折れがないか確認する(ロックボルトは、石の噛み込みなど異常な負荷が掛かった時に、本体の損傷を防ぐために折れる仕組みになっています)
- 各ケーブルやボルトが緩んでないか(ゆるみやガタがないか)
- 各スイッチ、レバーが正常に動作するか
作業前・除雪時期初め、終わりの点検
点検項目 | 作業前点検 | 除雪時期初め | 除雪時期終わり |
---|---|---|---|
エンジンオイル | 点検・補給 | 交換 | - |
オーガミッションオイル | - | 点検・補給 | - |
HST(変速機)オイル | 点検・補給 | 比重点検 | - |
点火プラグ | - | 点検・調整 | - |
ソリ・スクレーパー | 点検・調整 | 点検・調整 | - |
クローラー | - | 点検・調整 | - |
オーガ、ブロアロックボルト | 点検 | 点検・調整 | - |
各部締め付け部 | 点検 | - | - |
燃料ろ過カップ | - | - | 清掃 |
燃料タンク、キャブレターの燃料抜き | - | - | 燃料を抜く |
格納時各部防錆、給油 | - | - | 給油 |
シューターガイド、コントロールケーブル | - | 点検・調整 | - |
オーガクラッチケーブル | - | 点検・調整 | - |
走行クラッチケーブル | - | 点検・調整 | - |
スロットル、チョークケーブル | - | 点検・調整 | - |
オーガハウジング調整レバー | - | 動作点検 | - |
走行ベルト | - | 点検・調整 | - |
オーガベルト | - | 点検・調整 | - |
吸入、排気弁すき間 | - | 点検・調整 | - |
トランスミッション | - | グリス塗布 | - |
- オーガ、ブロアロックボルトは消耗品です。石の噛み込みなど異常な負荷が掛かった時に本体の損傷を防ぐために折れる仕組みになっています。
- 走行ベルト、オーガベルトに亀裂、異常摩耗が入っていないことを確認してください。異常がある場合は交換してください。交換は専門知識のあるサービス店で行ってください。
除雪時期が終わり、長期使用しない場合は必ず燃料タンク、キャブレターからガソリンを抜いてください。ガソリンを抜かず放置していると、燃料が劣化します。その劣化したガソリンがエンジン始動の時に燃料タンクからガスパイプを通ってキャブレターに入り、エンジン内に噴射されるとエンジンが掛からないことがあります。エンジンの寿命を短くする原因にもなります。また、燃料ろ過カップの清掃も行ってください。
長期使用しない場合はバッテリーのマイナス端子を外しておいてください。バッテリーは自然放電しますので6ヵ月に1度の充電および除雪時期の初めと終わりにバッテリーを外して充電を行ってください。